注目の「クラウド(コンピューティング)」についてわかりやすく解説した入門書。社内システムではなく、WEB上で構築された外部のシステムを使ってすべての情報処理を行うクラウド・コンピューティング。企業は保有と管理から解放され、使った分だけ料金を払う水道のように情報システムを利用できる。クラウドを活用して業績を急伸させた中小企業や大企業の例を取り上げながら、情報通信分野における“大革命”について詳説。IT資産の活用に悩む中小企業経営者必読の書。
【著者紹介】
林 雅之(はやし まさゆき)
ICT企業勤務。地方で中小企業向けの営業担当を皮切りに、マレーシアにて営業及びAPECなどの国際イベントの企画・運営などを担当。組織再編後、事業計画や外資系企業の営業、市場開発部門などの業務を担当する。2007年より主に政府のクラウド・コンピューティング関連のプロジェクトや情報通信政策の調査分析などの業務、中小企業のクラウド案件などを担当し、2011年6月よりクラウドサービスの開発企画に関わる。国際大学GLOCOM客員研究員(2011年6月~)。クラウド社会システム論や情報通信政策全般、地域活性化、教育、スマートコミュニティ関連などを研究。ITmediaオルタナティブ・ブログ「『ビジネス2.0』の視点」はクラウド・コンピューティングをはじめ、先端的な情報通信政策の分析で定評がある。現在、情報通信関係の記事を中心に1500日更新中。
【目次】
第1章 事例から学ぶクラウド
クラウドとは何か
ITが電気や水道、そして金融サービスのようになる
クラウド・コンピューティングがもたらす7つのメリット
事例1~4のまとめ クラウドがもたらす企業の変化
クラウド・コンピューティングの概念
新たな価値を生み出すクラウド
第2章 クラウドの時代がはじまる
クラウドサービス事業者の視点
成長するクラウド市場
第3章 クラウドの全体像
クラウドを構成する三つのレイヤ(階層)
クラウドサービスを構成する二本の柱
クラウドの普及を後押しするブロードバンドネットワーク
端末の多様化が進む
クラウド市場のビジネスモデル構造
第4章 クラウドの時代に備える
未来のクラウドへ
企業ユーザーのリスクへの対応
クラウド導入に備える
世界を変えるクラウド・コンピューティング
*本書は創元社発行の『「クラウド・ビジネス」入門』(2009年3月10日第一版第一刷)に加筆修正し、電子書籍化したものです。
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